2019年から始まったプロジェクト世田谷区玉川総合支所新庁舎パーマネント・コミッションワークが、昨年末に完成して2021年1月よりお披露目されています。
新庁舎の建て替えに合わせて等々力をイメージした作品を、庁舎の中心で人々の憩いの場となる、コミュニティ広場に配する計画で、ガラス面へのデザインフィルムの作画を担当しました。もう一人の作家として、旧庁舎の庭に生えていた桜の木を利用したベンチワークを彫刻家の木村桃子さんが担当。2019年には地域の小学生達と一緒に、等々力渓谷をテーマにワークショップを開催。その時の体験、出来上がった作品を生かして今回の作品が出来上がりました。当初の予定は2020年夏前に竣工予定でしたが、コロナ渦の影響で約半年の期間を待ってのオープンとなりました。
2019年に初めて等々力渓谷を訪れて作品の構想を練ってから約1年半。大都会の中に残されたむき出しの自然を、新たにできる美しく近代的な建築物にどのように表現しようかとだいぶ考え、ラフを繰り返しました。その間に世界中であっという間にコロナウイルスが広がって、このプロジェクトにも直接的な影響がありました。緊急事態宣言下で完成した作品からは、等々力渓谷の自然が隣にあること、アート作品が何気ない日常にあるということが、こんな状況だからこそ、きっと心の潤いになるのではないかと感じています。
緊急事態宣言の解除後には、等々力渓谷を散歩して、駅前の玉川総合支所内のコミュニティ広場から作品を眺めて、(庁舎内からも眺められますが、密を避けれる状況か見極めて入ってみてくださいね)深呼吸してみてください!